どんなメリットがある?企業イベントで活用したいサウンドマーケティングの効果とは

イベントを成功させるため、企画の段階で考えておきたいのが効果的なプロモーションになる演出方法です。従来では、デザインや映像といった視覚を重視したイベントが多かったものの、映像技術やデジタル機器の発達により、他のプロモーションとの違いを出すことが難しくなりつつあります。

そこで、新たに注目を集めているのが「サウンドマーケティング」です。音を使った手法によって、どのような集客効果が期待できるのか、サウンドマーケティングの効果とイベントへの活用法を考えてみましょう。

サウンドマーケティングを活用するメリット

サウンドマーケティングとは、非言語領域である人間の知覚を利用し、興味や反応を高めるマーケティング手法のひとつです。その名のとおり、音や音楽をコンテンツの主軸とし、耳から自然に入る情報として訴えかけやすいというメリットがあります。

音楽による人への影響は大きく、音楽のジャンルや質だけではなく、テンポや周波数などを変えることで顧客の行動にも影響を与えるとされています。アメリカ・ロヨラ大学のロナルド・ミリマン教授がスーパーマーケットの店内BGMのテンポを変化させる実験を行ったところ、テンポの速いBGMより遅いBGMの方が長く滞在し購買額が高かったという結果が出ており、音を使ったマーケティングの有効性を物語っています。

イベント企画におけるサウンドマーケティングの効果

サウンドマーケティングは、プロモーションとの相乗効果によって大きな影響力を持ちます。音は映像と一緒に提供することで、さらにプロモーション効果を高められるでしょう。映像と同時に音の効果をさらに発揮させるためには、ターゲット層が聞き取りやすい音を採用することが基本です。騒音に紛れることなく着実に相手に届くトーンやリズム、ジャンルを選びましょう。

またイベントにおいて、BGMとして音楽を利用する場合、ブランディング効果を狙うのもよいでしょう。メインとなるターゲット層が好む音楽を選択することで、集客効果が高まります。

イベントにサウンドマーケティング効果を取り入れる4つのポイント

イベント開催時にサウンドマーケティング効果を取り入れるためには、音の特性だけではなく顧客満足度を意識することが大切です。イベントを成功させるために、企画時におさえておきたいポイントを確認しましょう。

  • プロモーションのコンセプトを理解する

企業におけるプロモーションでは、自社の製品やサービスの価値を正しく伝えることが第一目標となります。サウンドマーケティングを活用するためにも、まずは商品やサービスはもちろん、企業が発信するコンセプトをしっかり理解しておきましょう。

  • 顧客が抱くイメージを考慮して音楽を用意する

企画の意図としてコンセプトにそった音楽を選んでいたとしても、参加者側がイベントに対して抱くイメージと異なるようでは、プロモーション自体がうまくいきません。例えば、高齢者向けの癒しイベントで、子ども向けの童謡を用意するのはイメージとかけ離れてしまいます。あらかじめ顧客側の抱くイメージを調べたうえで音楽を用意しましょう。

  • 音の演出方法を工夫する

BGMや効果音といった会場内のサウンドは、音量や周波数などを工夫することでより伝わりやすくなります。会場内の音響施設をしっかり確認するとともに、スピーカーをはじめとする音響機器の質や位置を確認しておきましょう。

  • 雑音対策をする

音をマーケティングに活用したいのであれば、その他の雑音に対する考慮も重要です。周囲の環境を確認し、バックステージやお手洗い、外の音が入り込まないように注意しましょう。対策が難しい場合には、周囲の雑音と同じ周波数領域の音を用意し、BGMとして重ねることで違和感や不快感を軽減させることが可能です。

イベント企画時に用意しておきたいサウンドツール

イベント時において、音によるマーケティング効果を高めるためには、適切なツールを選ぶことも大切です。どのような方法で音楽を使うのか、最適なものを選んでみましょう。

  • 会場用BGM

会場BGMは、音響施設さえあれば、場所を問わず利用できる最適なツールです。音楽を流すシーンでは、イベントの進行速度を考えながら曲選びを行いましょう。回転率を重視する場合はテンポの速いもの、ゆっくりと滞在してほしいと願うならテンポの遅いものを選ぶといった工夫が必要です。また、日本語の歌詞が含まれるものは、参加者が言葉に対して無意識に反応してしまいます。店舗やイメージだけで選ぶのではなく、イベントの内容にそぐわない歌詞の内容になっていないか、事前に確認しておきましょう。

  • プロモーション動画の音楽

イベント会場で流すプロモーション動画には、BGMやCMソングなどの音楽が使われていることでしょう。イベント用としてオリジナルの動画を作成する場合には、宣伝目標の中からメイン顧客層を確認し、その顧客層の好みに合わせた曲を用意しましょう。年齢やライフスタイルなどによって、好感度を抱く曲のイメージは変わってきます。

  • サウンドロゴ

サウンドロゴは企業名や商品名に音声や効果音をつけ、より印象に残りやすく演出する宣伝手法です。会場案内のほか、プロモーション動画などにも使用されます。サウンドロゴは耳に入りやすいように、周波数を調整しましょう。音には指向性があり、人間がもっとも敏感に反応する周波数の音は、騒音があっても届きやすくなります。

イベント成功のためには顧客目線に立った音づくりを

イベントでプロモーションする商品やサービスの良さを的確に伝えることが、イベント運営におけるサウンドマーケティングの役割。そのためには、イベント内で使用するBGMや効果音などのテンポや周波数などを工夫していく必要があります。

イベントを成功させるためには、企画段階から顧客目線に立った音を設計することがポイントです。イベント会場で顧客が聞き取りやすい音づくりをめざしましょう。

参考:

関連記事