異質なもの同士の組み合わせが新たなイベントコンテンツを生む

イベントといっても、古くから続く運動会のような定番のものから、トレンドとして一時的に注目を集めるものまで、その種類はさまざまです。また以前から見かけるイベントでも少しずつ形を変えながら、季節や地域を問わず、全国的な展開を生み出すものまで、その時々の注目度によって変わってきます。そこで今回は近年注目されるイベントコンテンツのトレンドから、今後話題になることが予想されるコンテンツをご紹介します。

最近のトレンド その1「マラソン+〇〇」

駅伝も含め日本ではマラソン人気が高く、各地で行われているマラソン大会の参加も応募が殺到し、抽選で参加者を選ぶといったことも珍しくありません。さらに話題となっているのが、ランナーたちの仮装です。さまざまな仮装によって見守る応援者を楽しませることから、近年では仮装をして走ることを目的とした企画もののマラソン大会が増えています。

例えば、巨大なバブルマシーンが生み出す泡に包まれて走る「バブルラン」や水鉄砲や水風船などでお互いに水をかけながら走る「ウォーターラン」、夜間に光と音で彩られたコースを、DJのビートにシンクロして光る最新のライトニング装置をつけて走る「ライトニングダッシュ」などがあります。そのほか、通常、水や食物を摂取する給水所にさまざまな種類のチョコが置かれている「チョコラン」など、アイデア次第でさまざまな企画が可能です。従来、定番ともいえるマラソンに、さまざまな企画を掛け合わせることでまったく新しいイベントを生み出すことができます。

最近のトレンド その2 「音楽イベント+〇〇」

話題のイベントのなかでも、注目したいのが音楽を活用したイベントです。音楽イベントと国際会議、音楽イベントとテックカンファレンスなど、一見、音楽と関係のないように見えて複合的に絡んでいるイベントが増えています。ここでは国内外で開催された2つのイベントをご紹介します。

  • Sonar Music Festival

スペイン、バルセロナで1990年代に始まったミュージックフェスティバルで、現在はエレクトロニックミュージックを中心に、ビデオ&マルチメディア、アート、映画などさまざまなジャンルのメディアを融合したフェスティバルとなっています。また音、映像だけではなく、最新テクノロジーの発表の場としても、世界各国から多くの関係者が集っています。

  • TOKYO DANCE MUSIC EVENT

ダンスミュージック文化を東京から世界へ発信していくことを目的に毎年行われているイベントです。ライブはもちろん、楽曲製作者向けのワークショップなどが行われています。音楽ビジネス、アート、テクノロジー業界の関係者向けのビジネスカンファレンスなど、ソナーミュージックフェスティバル同様、音楽だけにこだわらずさまざまな文化を発信しています。

これからのトレンドはVR+〇〇

続いて、今後、トレンドとなることが予想されるイベントコンテンツをチェックしてみましょう。

最新の技術を駆使したイベントとして、VRと既存のイベントコンテンツの掛け合わせに注目です。ゴールドマン・サックス社が2016年8月に発表したデータによると、2025年には、AR/VR市場は約950億ドルまで拡大していくと予測しています。これは2017年において75億ドルという収益の約12倍となっています。

このVRとイベントコンテンツの掛け合わせは、参加者が一斉に同じ巨大スクリーンを見上げてVR体験するというイマーシブ・フィットネスが、すでに世界各地で行われています。また長崎県にあるテーマパーク「ハウステンボス」では、2017年3月に日本最大となる約30種類のVRコンテンツを集めた「VRの館」をオープンさせており、今後こうしたイベント企画はさらに拡大していくことが予想されます。

ポイントは慣れ親しんだものの掛け合わせ

泡とランニング、会議と音楽フェスなど、ひとつひとつを見ると決して珍しいものではありません。しかし、それぞれが組み合わさることで、今までに気づかなかった新たな魅力を生み出すイベントコンテンツとなるでしょう。イベントを開催するにあたり、常に新しい企画やプランを出すことは難しいもの。しかし、新しい組み合わせによって注目を集める可能性は大きくあります。例えば、自社の商品やサービスと、かけ離れているものと思えるようなものと組み合わせることで、ゼロから企画を生み出すよりも新しいアイデアが生まれることでしょう。


参考:

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